#poem

ゆっくり歩くような

よーいどんで
さようなら

必要性も分からない
何かに似ているならば陸上さ

ただ撃鉄が鳴っただけ
何が大切かも分からない
ただ時間の撃鉄が鳴っただけ

そうして僕らは出会ったけれど
大切な存在になったうえ
別れることまで予定調和で

それがゴールと君は言ったけど
僕はやっとさ
君と手とつないだ
ただそれだけのところにいた
そんな気持ちになっていたのにな

よーいどんで
さようなら

必要性も分からない
そんな呆然をまた繰り返して
たぶんずっと繰り返して

ゴールラインはどこだっけ

またあてもなく
また会おうって思うんだ