#poem

母性

僕はおかえりと言った
君もおかえりと言った

ずっと寒かっただろう
やっと帰ってこられて
お互いが温かいこと
服の上からでも分かったよ

僕はおかえりと言った
君もおかえりと言った

本当はもっと早く迎えに行きたかったよ
どうしても今になってしまったんだ

本当は悲しいことは何もなく
ただただ嬉しいはずなのに
君の手が僕の背中に回されたとき
許さないで欲しいと願った

ねぇ
どこまで一緒にいられるのかな
僕らは行かなきゃならないから

僕はごめんねと言って
君はおかえりと言った