#poem

スープ

信用を作るスープを前にして
僕らは律儀に交互に飲みあった
それはまるで毒のようで

僕が届かぬものに君は届くのだろうか
君をつれてどこまで行こうか
人の一部を抱きしめるに足るだろうか

不安こそ一緒にいる理由なら
手を取ることはとてもさみしい
だからスープが残るうちは
せめて一緒にいようと