街頭に二匹
尽くしたかった言葉たちは、
ぽとぽとと道路に落ちて、
ひどく死んだ。
ずしんずしんと生き埋めにされて。
手のひらはプラスチック製で、
やけに長い間、許そうとはしなかった。
まるでそれが美徳かのように。
分かってくれることはない。
君と僕の体温が
同じくらいだって、
知っていた?
そう。
月は僕を蔑んでいて、
蛍光灯を落とすとき、
見計らったように僕を殺す。
だから僕は、明日も笑える。
気分はまるで引っ越し前日で、
ぜんぶ抱きしめたい気持ちと、
ぜんぶ殴り捨てたい気持ちで、
台無しの夜。