僕を知らない日が来るまで
雷は鋏だ
このまま自分が終わるまで
もう会わない人を気づかせる
夜に降った雨は
きっと
朝日を見ることができない
それをきっと望んでいたのに
みんな報われることを信じている
長い映画が終わるとき
僕らは手を握っていた人に
おやすみを言う資格がある
でもそれと同じくらい
エンドロールは貴重だとも思う
勘違いが夜みたいに
どんどん深くなってなじんできた
僕は口という穴をむしりとりたくなる
大人になったら
君は何をしたかっただろう
僕は僕以外をしたかった
誰も僕を串刺しにはしてくれない
せめて僕が明日に届かぬように
祈るように夢を見る