丁寧に愛するということ、あるいは体験入園に行ってきたこと。

娘が3歳になったので幼稚園の下見というか、体験入園に行ってきました。最近自分の名前を大きな声で言えるようになったマイ・ラブなんですけれど、「大きな声でお名前言って」を強調して教え込んだせいで、「ごめんね」っていうと「もっと大きな声で!」と返してくるようになってしまいました。ラブリーです。

で、どこに行ってきたかというと僕の母校である幼稚園です。

幼稚園は画一的な授業があるわけでもないので、正直、良し悪しも分かりませんでした。そのためもう30余年も前のことですけれど、特に悪い思い出のない自分の母校を選べばまぁ間違いはないだろう、という考えです。

先日、その幼稚園には妻と娘の二人ですでに一回体験入園に行っていて、とても良かった、卒園生である僕に会いたいということだったので、今日は僕もついていくことにしたのです。

なんでもそのころから勤務している保育士さんがいて、僕を覚えているかもしれないということでした。凄いですね。普通に勤務って意味で考えても30年同じところを勤め上げるというのは簡単ではないように思います。

幼稚園に着いてみると、そこは当然僕がいたころから建物もそっくり変わっていて、遊具も残っておらず、物理的に同じであろうものは住所ぐらいでした。

中に入ってみると多目的ホールみたいな部屋に通されて、そろそろ七夕が近いということで七夕飾りを家族で作ってみるというレクリエーションが用意されていました。

短冊や、折り紙で作られた織姫彦星、飾りなどが準備万端で用意されていて、それを同じく用意されていた小さな竹に結んでいきます。さりげなく渡されて、娘は一瞬で飽きましたけれど、これを用意するのにも人手がそれなりに必要だったはずで温かみがありました。

それからお絵かきをして、歌って踊って、ゼリーを食べて解散でした。娘は幼稚園を気に入っていて、最後に校庭の砂場で遊んでいきたいと言ってきかなくなりました。保育士さんに頼んでみると、「全然大丈夫ですよ!」ということなので、娘と砂場で少しだけ遊んできました。

自分が通っていたころのことは全然覚えていないけれど、まぁこうやって遊んでいたんだろうなと思います。いくつかのクラスが代わる代わる遊んでいたようで、何人もの子どもたちが僕に砂で作った「お料理」を作って持ってきてくれました。

またそのクラスの担当であろう保育士さんが「お片付けしよー」というと子どもたちは自然とおもちゃを片付けてワラワラと部屋に戻っていきました。いまの娘にはなく、そのうち身につけるべき社交性を見た気がします。

そのうち一人の保育士さんが僕に話しかけてくれました。曰く、僕の年少時代を覚えているということでした。僕は残念ながら全く覚えていなくて申し訳なく、「あそこからバスで通ってたでしょう?」というので、アウアウと答えて「あのころはお世話になりました」と伝えました。

30年前の自分の仕事を覚えているというのは、とても凄いことだ、自分の仕事を愛していなければできることじゃないと感動しました。それにみんな笑顔でいて、とてもいい幼稚園なんだと思いました。

 

 

ただ、一つだけ言わせていただくのであれば、その「バスで通っていた子」は僕ではないんじゃないかなーと思いますね。僕はそのころ近所に住んでいましたので。へへ、ごめんね! でも大丈夫、ありがとう。僕は大好きになりました。