錆
たくさんの約束の腐敗を
怖れることも忘れようとして
お互いの魂が劣化する
歳をとったのだと笑いながら
誰が死神なのかと震えている
自分はいつか糾弾されるだろう
その食卓につかないことを
ずっと秒針の狭間で祈っている
自分を無条件で愛してくれる
都合のいい誰かを求めて
アドレス帳から品定めする
布団の衣ずれの音が怖い
その中身に何も入っていないと
朝に伝わってしまう
本当の鏡は置かない
自分はどこにもいかない
そういう囚人だから
たくさんの約束の腐敗を
怖れることも忘れようとして
お互いの魂が劣化する
歳をとったのだと笑いながら
誰が死神なのかと震えている
自分はいつか糾弾されるだろう
その食卓につかないことを
ずっと秒針の狭間で祈っている
自分を無条件で愛してくれる
都合のいい誰かを求めて
アドレス帳から品定めする
布団の衣ずれの音が怖い
その中身に何も入っていないと
朝に伝わってしまう
本当の鏡は置かない
自分はどこにもいかない
そういう囚人だから