四隅をつかみきれず夜空

愛し合おうと言いながら
それはゾンビみたいな歩き方だね
まるで見解の相違が滑稽だ

色々と取り返しがつかなくなって
挨拶の言葉も忘れてしまったけれど
もうそろそろ
飼い殺しにしたそれが
僕ではないと気づいてしまう頃合いだろう

いくつかは願いが叶ったと言ったら
君はきっと笑うから
その雑巾みたいな愚かさを
僕は懐かしく思う

さようなら夏がまた来るけれど
シーツに入道雲をこぼしてしまったような
あの夏を
僕はいつか許すことができなくなる

ただただプールに惜敗をひとすくい
月が映って草の匂いに追い立てられて
誰も何も言わなくなったあの場所に

いつか夢が尽きたら
まだそこに浮かんでいる気がする

そういう郷愁が僕らをつないで
いつも夜空を閉じることを考えている