芝居

折り目のついたレンガ畳に
夏が巻き込まれていく
きれいに合わない足音だけを
きっちりと選別するために

坂の上のかげろうが
どんなに夜を降らそうとしても
静かに叶わず
思い出だけがなくなっていく

涙は季節を一回転して
いまは汗として落ちた
強ばっていく心に軌跡を残す

どこまでも歩き
君のために笑う
僕に
嘘はなくとも