背中
僕が尊敬している人は
いつも夏の中にいる
強い光の中に
どこかで誰かが飽きるまで
スペースシャトルを飛ばそうと
汗とか涙とかを流しているんだ
食べ過ぎた夏は僕を飲み込む前に
もう諦めたような顔をする
階段の上の幽霊や
夜空のUFOを奪っておいて
僕に後悔を強制しようとする
草が伸びていくことを僕は成長だと思い
枯れることをを必然だと蔑んでいるのかもしれない
他人をそうやって見ていることを
僕は苦しむべきなのかもしれない
ここの窓はいつも僕と世界を魂だけでつなげる
ここからでは何も動かすことができないと
思い知らせようとする
とにかく光は強く
強い光の中で
僕だって日々の数だけ
失ったことにも気づいているさ